キャンドルランタンは、ろうそくの炎を光源とする照明器具。
周囲を明るく照らすことを目的としたランタンではなく、小さな灯りで夜の時間を穏やかに過ごすための道具として親しまれている。
テーブルの上や就寝前の時間など、落ち着いた灯りが欲しい場面によく合う。
料理や設営作業を行うには光量が足りないものの、コーヒーを飲みながら過ごしたり、焚き火の余韻を楽しんだりする時間には、ちょうどよい趣になる。
LEDやガスランタンと組み合わせ、補助的な灯りとして使われることも多い。
キャンドルランタンを灯すと、炎は空気の流れに合わせてゆっくりと揺らぐ。
燃焼音もほとんどなく、虫の声や風の音を邪魔しないため、自然の音を感じながら静かな時間を過ごせる。
必要以上に周囲を照らさないことも、この灯りならではの持ち味でもある。
正直なところ、その趣と引き換えに、溶けたロウが内部に残り、掃除の手間がかかる点は否めない。
そんな時は、オイルインサート(ろうそくの代わりに取り付ける、筒状のアルミ製パーツ)に組み替えれば、オイルランタンとしても使える。
キャンドルのまま使うなら、専用キャンドルを使用するタイプや、市販のティーライトキャンドル(アルミカップに入った小さな丸型のろうそく)に対応したタイプなどさまざまな種類がある。
コンパクトに収納できるものや、ガラス製のホヤを本体へ収められるものもあり、携帯性の差も大きい。
燃料が固形のろうそくであるため、液漏れの心配もなく、扱いやすい点も見逃せない。
しかし、炎を扱う道具であることに変わりはないため、使用する場所や換気には十分な配慮が必要となる。
キャンドルランタンは、明るさを求めるための道具ではない。
静かな夜をどのような灯りで彩りたいか、考えるきっかけにもなる照明器具といえる。