ナイフは、物を切るための道具。
薪を細かく削ったり、ロープを切ったり、食材を切ったりと、キャンプでは手に取る場面が多い。
一本が兼ねる役割
キャンプには便利な専用ギアが数多く存在する。
薪を割る道具。
ロープを切る道具。
調理専用のナイフ。
それぞれに役割はあるが、ナイフはその一部を引き受けられる。
荷物を減らしたい時ほど、その存在を実感する道具かもしれない。
折りたたみとフルタング
ナイフにもさまざまな種類がある。
- コンパクトな折りたたみ式
- 丈夫なフルタング構造
- 刃渡りの長いものや短いもの
鋼材やグリップ素材の違いも多く、選択肢は幅広い。
違いはあるが、どれも「切る」という基本的な役割は変わらない。
ナイフに何を求めるかは人それぞれ。
携帯性を重視する人もいれば、切れ味や丈夫さにこだわる人もいる。
削って、割って
使い続けるうちに、切れ味だけでなく、刃先から伝わる感覚そのものが気になり始める。
木にナイフを当てて力を入れた瞬間、硬さや乾き具合が刃先からグリップへ伝わってくる。
繊維の抵抗を感じながら、刃がすっと入っていく感触や、順目と逆目で変わる引っかかり方は、ナイフならでは。
薄く削って着火剤にする「フェザースティック」作りでは、木が薄くめくれ上がっていく感触が心地いい。
太い薪の芯までナイフの背を叩いて割る「バトニング」では、刃が入りきった瞬間に薪が一気に裂ける。
ノコギリの往復運動とは違う、一度で決まる爽快感がある。
調理、ロープ切り、ペグ作りまで、手の動きがそのまま刃先に伝わり、一本で何でもこなせる頼もしさを感じる。
手をかけて、長く使う
また、ナイフは定期的な手入れが必要な道具でもある。
研ぎ直しや清掃を繰り返しながら、使ううちに、自然と付き合いは長くなる。
危険な道具だからこそ、自然と扱いも丁寧になっていく。
そうして長く付き合ううちに、親から子へと受け継がれていく、ナイフも珍しくない。
手入れを重ねながら、使い込むうちに、相棒と呼べる一本に育っていく。