タープは、防水性のある一枚の生地をロープやポールで張り、日差しや雨を防ぐための道具。
屋根として使うだけでなく、張り方を工夫することでさまざまな形状を作れるのも魅力のひとつ。
使う場面は、リビングスペースの日除けや雨除けはもちろん、風向きに合わせて目隠しとして使うこともできる。
実際に使っていて魅力を感じるのは、テントを使わず、一枚のタープだけで一夜を過ごす「タープ泊」。
周囲との隔たりが少なく、風や木々の音、空の変化を身近に感じながら過ごせるため、自然と一体になっているような感覚がある。
必要最低限の装備だけで野営する感覚は、テントとはまた違った楽しさがある。
タープには正方形や長方形、六角形などさまざまな形状があり、素材やサイズによって重量や設営のしやすさも変わる。
張り方や設営の仕方によって居住性は大きく変わり、同じタープでもまったく異なる空間を作り出せるのが面白いところ。
ロープワーク(ロープを結んで固定する技術)やポールの高さを工夫すれば、風に強い低い張り方や、開放感を重視した高い張り方など、状況に合わせた設営ができるのも特徴といえる。
ただし、テントに比べて外気の影響を受けやすい。
風向きや雨の降り方によって張り方を変えたり、虫の多い季節は蚊帳やインナーテントを組み合わせたりと工夫が必要になる。
冬は保温性能の高い寝袋を選ぶなど、季節に応じた装備も欠かせない。
タープは、一枚の生地でありながら使い方の幅が広い道具。
どのような張り方を楽しみたいのか、どこまで自然との距離を近づけたいのか。
張り方を変えるたびに違う顔を見せてくれるところに、タープの懐の深さがある。